そもそもつげ櫛とは?

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つげ櫛とは、「本ツゲ」を用いた櫛のこと。
櫛としての最適なかたさとねばり(曲げ強度や弾力性)を持つ本ツゲは、西日本の特に南方で採取される木材であり、よのやでは、鹿児島県指宿の薩摩つげのみを使用しています。
つげ櫛には用途や髪質に合わせて大小さまざまな形があり、日本髪用の髪結い道具としては、相撲や歌舞伎・古典芸能の世界において今も昔もなくてはならない存在です。
一方で、日用品としての精度の高さ、また頭皮にやさしい使用感など、普段使いの面でも多くの美点を備えています。

 

日常的な手入れを怠らなければ、数十年またはそれ以上の使用にも耐えることから、一生ものの道具として揃える価値を有しています。使い込むうちに自然な飴色に変化していく様子は、まさに人生の春秋をともにする伴侶といった趣き。

優れた日用品であるつげ櫛には、現代の感覚ではとても信じられないくらいの手間と時間がかけられています。つげ櫛を通じて古き良きものの大切さを知ることで、やがて使うたびに思わず居住まいを正したくなるような気持ちになることも。
つげ櫛には、櫛という道具を手にする以上の価値——使う人の心までを整える何か——があるのかもしれません。

 

 

つげ櫛の美髪効果

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静電気が起きにくいので髪を傷めにくい

一般的な櫛や静電気を抑える加工をしている櫛と比べても静電気が起きにくいと言われています。
静電気は髪を絡ませてしまったり、抜け毛や枝毛、切れ毛を作る原因になるため、静電気が起きにくい つげ櫛は髪を傷めにくいのです。

 

自然なツヤ髪になる

椿油につけ込んでいるので、椿油が頭皮と髪に栄養分と潤いを与えてくれ、健康で自然なツヤ髪になっていきます。
髪の表面のキューティクルの向きも整える効果もあります。
髪のダメージによるパサつきを感じている人も、使っているうちにしっとりとしたツヤツヤの髪に変わっていくとおもいます。

 

頭皮へのあたりがやさしい

つげ櫛は木製なので、先端を触ると少し硬いと思われている方が多いかもしれませんが、頭皮へのあたりがやさしくなるように、手作業で刃先の仕上げを行っています。
プラスチック製の櫛やブラシと比べ、つげ櫛は頭皮へのマッサージ効果がある言われています。そのため頭皮の血行がよくなり、抜け毛や薄毛に予防に効果があります。

※効果には個人差があります

手入れの方法

about-tsuge_care_01 【準備するもの】
・お手入れ用のブラシ(歯ブラシでもOK)
・椿油(市販のものでOK)
about-tsuge_care_02 椿油をコットンに取り、櫛全体を拭きます。
about-tsuge_care_03 特に歯を重点的に椿油をなじませます。
about-tsuge_care_04 歯の間の汚れは、ブラシに椿油を付けゴシゴシと櫛の根元に向かってこすります。
about-tsuge_care_05 櫛の根元に椿油と共に汚れが浮いてくるのでそれをティッシュで取り除きます。

以上のお手入れを3ヶ月〜6ヶ月に1度のペースで行っていただく事で、いつまでも使い心地が変わらず長持ちします。