細工場の立て看板

店内奥の細工場にある立看板。
創業当時、享保年間の立看板。
当時は日本髪の時代だったので、店舗を構えず「細工処」として髪結さん、床山さん向けに受注販売をしていました。
その後、明治に入り「断髪令」と共に西洋風のヘアスタイルが流行し、人々は自ら櫛を使って髪を手入れし、束ねる様になりました。
そして、その頃から浅草の地で店を構え、一般の皆様向けに製作、販売を始めました。
震災、戦災を乗り越えて受け継がれて来たもの。
戦争で疎開した際には材料とこの看板だけは無くしてはならないと守ってきたと聞いています。